先物手口分析-2020/4/30

本日の日経平均と先物手口

本日の日経平均株価は前日比+422円の20193.69円でした。前日の米国市場の大幅高を受けて、日経平均についても高く寄り付きましたが、実体経済とかけ離れた株高を懐疑的に見る向きも多く、買い上げる勢は不在。また、足元の株高を受けて、本日は年金勢の月末リバランス売りもあり、上値重くよこよこの展開でした。引け後にはさらに売られて足元は20050円程度で推移しています。

本日の手口はというと…
雰囲気変わらず外資系は買い、国内系は売りという状況でした。米系の買いが続き、本日とうとうロングに傾きました。国内系の大きな売りは目立ちますし、明日からセルインメイですが、足元の下げにはついていかなくてよさそうな手口になっています。

個別にみていくと、外資系の買い主体は引続きゴールドマンサックスです。今日は特に顕著で4000枚以上を買い上げ、更にTOPIXも4000枚弱買っています。本日の買いで、フォール度マンサックスについてもロングポジションとなりました。ショートを買戻し初めて約2週間経ちました。ゴールドマンサックスの(裏の人の)特徴として、見通しを変更してから毎日ちょっとずつポジションを変更していきます。今回はおそらく、4月中旬位に株式をマイナスからプラスへ見通し変更があったのだと思います。どこまでロングを構築するかはわかりませんが、注意しておいて良かったです。売り方としては目立ったところはなく、どこも中立な印象でした。残念ながらクレディスイスなどトレンドフォロワー達は足元の上昇にはついてきていないようです。。

国内系の方は、ここまで大きいのは初めて見ましたが、三菱がこれまで積み上げていた買い玉を12000枚以上売り戻しています。把握している限りでは日銀のETFフローが入っているので、現物への振り替えが行われた可能性が濃厚だと思います。個人は結構ロスカットしていますね。引け後に下げているので結果残念でしたが、ちゃんと抵抗線抜けてロスカットできるあたりは、やはりこの相場を生き残ってきた只者ではない集団ですね。

本日の一言

昨日に引き続き手口はとっても良好でした。しかし、足元20000前後まで落ちてきてとても軟調です。年金勢は月末のリバランスの際には、基本的に上がった資産を売って、下がった資産を買い増すという投資行動になります(決められた構成比に戻す行動をとります。)したがって4月の1か月でかなり戻してきた株を売却するフローが足元で出ているのかと思います。一方、クオンツ系のファンドであるCTAは年金勢と反対の投資行動をとり、株を買い増す投資行動をとっているはずですが、このファンドは月末で一度にリバランスするというよりは、日次週次でリバランスを行うファンドが多く、圧倒的に年金勢の売りの方が買ってしまっている状況だと考えられます。リスクパリティなどは月次もそれなりに多いのですが、今回はそれほど買いへは傾いていません。
という事で、本日はそれなりの売りフローは見られますが、手口動向は変わらず良好なので、先々まだ調整はしないかと見方で行きたいと思います。とりあえず。

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